【大相撲】日本伝統の国技!大相撲の三大謎に迫る!

【謎その1】Q,そもそも相撲の行司の「はっけよい」ってどんな意味?


相撲の立会いの時に行司が叫んでいる「はっけよい!」という掛け声・・・これってどんな意味があるのかご存知ですか?改めて聞かれると知っている人は少ないのではないでしょうか。じつは行司が叫んでいるのは「はっけよい」ではなく「はっきよい」なのだそうです。

「はっきよい」は「発気揚々」が詰まった言葉で、気分を高めて全力で勝負しようという意味なのです。相撲の取り組みを進行させる役割である行司が、力士に気合を入れるために発しているんですね。このほかに、「はっ競えや」、つまり「早く競いなさい」と声をかけたのが転じて「はっきよい」になり、さらに「はっけよい」になったという説もあるそうです。


【謎その2】Q,相撲の番付が東西に別れているのはどうして?


相撲の番付や土俵は、東西に分かれていますが、もともと番付や土俵を東西に分けたのは江戸時代初期のことです。このときには力士を出身地によって二分し、近江の国、今の滋賀県を境にしてここより東側の出身なら「東方力士」、ここより西側の出身を「西方力士」と呼ぶようになったそうです。

また、江戸時代以前は、東西でなく左・右と呼ばれておりまして、平安時代の1年を占う節会相撲では、「天子、北を背にして南面す」の故事により、まず正面を決めて北とし、東を左、西を右としていました。そして左が勝てば、田の幸、海の幸が大漁豊作、右が勝てば、畑の幸、山の幸が豊年満作とされていたのです。現在は、力士の出身地に関係なく、番付は全場所の成績順によって決められており、東方の力士が上位となっています。


【謎その3】Q,「関取」と呼んでいい力士、いけない力士の違いとは?


相撲取りのことを「関取」や「◯◯関」と呼びますよね。これは、実は江戸時代の力士の最高位が大関だったことに由来しています。しかし、関取と呼べるのは十両以上の力士だけです。力士は十両に昇進することではじめて一人前として認められているので、関取とは一人前力士の総称として使われています。

その関取になると有給となり、羽織袴の着用や化粧まわし、絹の締め込み、また髷に大銀杏を結うことなどが許されるのです。一方、幕下以下の力士は、正式には力士養成員と呼ばれ、修行中の身であるために無給なのです。