きれいの魔法 冷え解消 薬膳レシピ

いよいよ寒さが本格的になりましたね。きれいの魔法では中から温めて、冬でも元気に!冷え解消 薬膳レシピが特集されました。今回の先生は植木もも子(うえき・ももこ)さんです。毎日の食事で内側から改善すれば、冷え性さんも元気に冬を乗り越えられるはず。薬膳の知恵を取り入れたメニューをご紹介します!

「あなたはどちらの冷えタイプですか?」
一概に「冷え性」といっても、2つのタイプはそれぞれ解消方法が違うんです。まず自分がどちらのタイプか把握してみましょう。セルフチェックしてみて下さいね。

<A>
☑冷えたビールやジュースなど冷たいものを好まないか、飲むと調子が悪くなる
☑屋外などで冷たい場所に座るのが苦手である
☑食事はいつも冷えたものより温かいものを好んで取る
☑寒さに弱く冬は苦手、寒い場所の苦手である
☑トイレが近く、夜の睡眠中にトイレに起きる
☑下半身が冷える
☑顔はどちらかというと白いほうである
<B>
☑冷えたビールやジュースなど冷たいものを気にせず飲める
☑ストレスがあると飲酒か甘いもので解消
☑胃腸が丈夫でよく食べ、脂っこいものでも平気である
☑脇腹や胸が張ることがある(特に月経のときに)
☑ため息やゲップが多く出る
☑月経前に不調になりやすい気がする
☑血色はよいほうだ

Aが多い人は「真」の冷えタイプです・・・このタイプはもともと体が丈夫でなく、風邪をひきやすいのが特徴です。内蔵の働きも弱く、食べ物からエネルギーを摂取しにくいことがあります。貧血ぎみで血が足りなくて巡りが悪くなり冷えるのです。

Bが多い人は「偽」の冷えタイプです・・・もともと体が丈夫で過飲・過食ができるタイプです。ただストレスでそれがすぎると、消化するために体のエネルギーが内臓に集まって加熱し、「胃熱」という状態になるのです。末端のエネルギーが内臓に取られるので、手足などが冷えます。

「真の冷えタイプにおすすめのメニュー」
●羊肉としょうがのスープ
材料  ラム薄切り肉(赤身)・・・150g  しょうが・・・10g  酒・・・大さじ2  
     塩・・・小さじ1/2  細ネギ・ミツバなど 適量

作り方 
  1. ラム肉は余分な脂を切り落として一口大にきります。酒大さじ1をふりかけて軽くもみ込みます。しょうがは皮をむいて薄切りにします。細ネギ・三つ葉などは刻んでおきます。
  2. 鍋に水500mlと1のしょうがを入れて火にかけます。沸騰したら弱火にして10分間煮ます。
  3. 2に汁けを切った1のラム肉を加え、残りの酒も加えます。ラム肉に火が通るまで4~5分間煮て、塩を加えて味を整えます。
  4. 器に盛り、香菜をたっぷり散らしてできあがりです。
「偽の冷えタイプにおすすめのメニュー」
●ホタテ、豆腐、ほうれんそうの炒め物
材料  ホタテ貝柱・・・8個  きくらげ(乾)・・・3g  豆腐(木綿)・・・1/2丁  
     ほうれんそう・・・1/2ワ  しょうが(薄切り)・・・4枚  酒・・・大さじ2  
     塩・・・少々 オリーブ油・・・大さじ1/2  しょうゆ・・・大さじ1  ごま油・・・小さじ1

作り方
  1. ホタテは流水で洗って水けを拭き、食べやすい大きさに切ります。酒大さじ1と塩をふって、なじませておきます。きくらげは水に浸して戻し、水けをきり、食べやすい大きさに切ります。豆腐はペーパータオルに包んで水けをきり、横1cm×縦3センチ×厚さ1cm弱に切ります。ほうれんそうは洗って食べやすい長さに切ります。
  2. 中華鍋(またはフライパン)にオリーブ油を中火で温めてしょうがを加え、香りがたつまで炒めます。きくらげを加えて炒めます。油が回ったら豆腐、ほうれんそう、ホタテの順に加えます。
  3. ホタテの表面の色が変わったら残りの酒をふり、ふたをして20秒間ほど弱火で蒸し煮します。ふたを取り、しょうゆを加えて全体を混ぜます。最後にごま油を回し入れます。
  4. 器に盛りつけてできあがりです。

どちらもシンプルな味付けですが、体の中からポカポカしそうなレシピですね。ラム肉なんて購入したことがなかったので、ぜひスーパーをのぞいてみたいです!