きれいの魔法 乾燥対策 野村有子

今回のきれいの魔法は、かさカユ解消!乾燥対策 ボディケアということで、この冬は保湿を極めちゃいましょう!それから目的別お風呂の入り方も教えてくれましたよ。ボディの乾燥が気になる季節なので、予防・解消のポイント保湿剤の選び方を皮膚科医の野村有子(のむら・ゆうこ)さんが教えてくれました。

<保湿生活のポイント>
1、部屋の中で乾燥を防ぎましょう
☑ エアコンを長時間つけっぱなしにせず、時々換気をする。
☑ 加湿器で湿度を50~60%に保つ。ホットカーペットや床暖房を使う時は加湿器を併用する。また、ホットカーペットや床暖房の上での裸足は、乾燥の原因になります。
☑ 電気毛布は、布団が温まったらスイッチオフする。

2、入浴時の注意
☑ 体を洗うとき、ゴシゴシこすると皮脂がとれすぎてかんそうする。
☑ せっけんを泡立てて手で優しく洗うか、綿やガーゼの柔らかいタオルを使う。
☑ 入浴剤は、保湿成分の入っているものがおすすめ。
☑ 熱いシャワーを長時間浴びると、皮脂が削ぎ落とされます。

<保湿剤の選び方・使い方>
●ビタミン系・・・ビタミンC、Eなどが配合されたもの。乾燥、肌荒れ、手足のひび、あかぎれ、血行改善、水分と油分の補給、保湿などの効果があります。

●尿素系・・・尿素配合のもの。尿素は皮膚の角質化した部分を溶解するので、ガチガチに硬くなった肘、膝、かかとがつるつるになります。皮脂の薄いところや、傷やひび、あかぎれのあるところには使用しない。

●保湿系・・・保湿成分配合のもの。全身の乾燥が気になるところに使用。水分と油分の補給、かさつきやかゆみを防ぎます。セラミド、オリーブ油、ホホバ油、ツバキ油などが有効。

●かゆみ止め系・・・かゆみ止め成分により、全身の皮膚炎、湿疹などによるかゆみを鎮静し、炎症を抑えます。乾燥によるかゆみに即効性があります。かゆみが治まったら、保湿系のものに切り替えて毎日保湿することをおすすめします。

<目的別 お風呂の入り方>
「冷え対策」 ぬるめの湯で、全身浴を長めにします。目安は冬場なら、40度で15~20分間程度。入浴剤は、温泉ミネラル成分が温浴効果を高めます。

「足のむくみ対策」 40度くらいのぬるめのお湯で、10分間を目安に全身浴をしましょう。バスタブにつかりながらストレッチをすると効果的です。入浴剤は炭酸ガス系がおすすめ。

「肩こり・腰の疲れ対策」 41度くらいの少し熱めのお湯で、10分間を目安にしましょう。肩こりがある場合は肩の上げ下げなどストレッチを。入浴剤は炭酸ガス系がおすすめです。

「食べ過ぎ防止」 食事の直前に、冬場なら40度くらいのぬるめのお湯で10~20分間全身浴しましょう。血液が体の表面を多く巡り、食欲が抑えられます。ただし、消化にも時間がかかるため、就寝の直前にはしないように注意しましょう。入浴剤はお好みで。


いくつか思い当たるものを改善するだけで、効果ありそうですね。室内の湿度を保てば、乾燥対策にもなるし、風邪予防にもなるので我が家では、すでに実践していますよ!